毒親と親子共依存関係にあると、子どもは一生搾取され続ける
親子共依存をやめたい方のための記事です。
親子共依存チェックをして、まずはご自分の親子関係の状態を認めていきます。
そこから健全な親子への対策をしていきます。
親子共依存とは
親子共依存とは、簡単に言えば、
暴力的・支配的・過干渉・パワハラ・モラハラ的・心の境界線を無視して娘息子のあらゆることに首を突っ込んで関わってくるなどの親であるのにも関わらず、
子ども側が
「親が不機嫌なのは自分のせい」「親に怒られるのは自分が悪い子だから」などと思っていたり、
「親はかわいそう。守ってあげなければ」と思っていたり、
ちゃんと親のことを気持ちの上で「おかしい」と思えていたとしても
「18歳過ぎているのにもかかわらず、こういった親から離れられない・離れたくない・親への依存をやめられない」という状態にあることです。
心理的に言えば、親子で心のへその緒がまだ切れていない状態です。
親子共依存状態にあるということは、その親は毒親と言えます
子ども側からしたら、
ママ、パパ、なんて大っ嫌いなのに、
甘えたい愛されたい。認めてほしい。かわいそうなどと思ってる。
また、親にいつかは認めてもらうことを生きる主軸にしている、とか、
親から自立したいけど、こわい。
などなど複雑すぎる気持ちがたくさん。
一筋縄でいかない状態ですかね。
はい。モラハラ・パワハラ、過干渉・ダブルバインド 等々の下で、育てられるわけですから、
本人が気づいてなければもう、「飼いならされている」「手なずけられている」状態かもしれませんね
必要以上に「世間は怖い」などと、思わされ、自分(親)に依存させているケースもあります。
うわあ。
でもそれって、子ども側では、ちょっと気づきにくい状態ってことですよね。
幼少期、基礎になる価値観からコントロールされてしまっている状態ですからね。
なので、親子共依存チェックやってみますか?
はい!
親子共依存チェックやってみよう !
親子共依存チェックです!
まず、「親側の状態」「自分の状態」分けて
丸を数えてみて下さいね。
あなたはいくつ当てはまるかな?
- 親から人権侵害されたことがある
- 親から暴力を振るわれたことがある
- 親から言葉の暴力を受けたことがある
- 親の意見・説教などが筋が通っていないことが多い(ダブルバインド)
- 親の意見・説教の内容が日によってころころ変わる(ダブルバインド)
- いくつになっても親が対等に扱ってくれない。上からものを言ってくる
- 自分でできる事なのに、親が勝手に先にやってしまうことが多い
- 18歳を過ぎているのに、親に、外出時「どこに誰と行くのか、いつ帰るのか」など、異常なほど根掘り葉掘り聞いてくる
- 過保護もしくは過干渉
- 「お前はダメな人間だ」と言われた、又は親の言動でそういったメッセージを感じる
- 「お前は親無しでは生きていけないよ」と言われた
- 「世間は怖いからここに居なさい」と言われた
- 「お前は友達が出来ない」「お前は何をやってもだめだ」などと、言われた
- 親の夢だったことや、仕事、やりたいことを代わりに強制的にやらされてきた
- 親の理想の子ども像を押し付けられてきた
- 親に「私を介護する為に、お前は生まれてきた」と言われたことがある
- 18歳を過ぎているのにも関わらず、なんでも自分だけで決められず、親に相談している
- 18歳を過ぎているのにも関わらず、今日あったこと、最近起きたこと等、ほぼなんでも親に話している
- 18歳を過ぎているのにも関わらず、親をカウンセラー代わりにしている
- 18歳を過ぎているのにも関わらず、親がいないと(又は実家を離れると)生きていけないと感じる
- 親と離れて暮らしているにもかかわらず、自立している感じがしない
- 親が死ぬ時が本当の自分の自立の時だと感じる
- 私がいないと親はダメになる、と感じる
- 私が悪い子だから、親がこんな状態なのだと思う
- 親のことを生きづらそうだから私が変えてあげたい、と思う
- 親のために自分の生き方を変えなければいけない、と思う
- 自分の明日の仕事のことよりも、親が幸せかどうかが気になる
- 親に与えられてきた価値観を全部受け入れてそのまま生活している
- 親は弱く、私が守ってあげないといけないと感じる
- 就職先・恋愛・結婚・習い事・夢・買い物など、それに対し、親がどう思うかが重要だったり、親が賛成してくれないとなると「やめようかな?」と考えることがある
- 親に認められたい。親にいつか認められるために生きていると感じる
- 親を憎んではいるが、愛してほしいと思う
- 親の気を引くための行動をすることがよくある
- 自分ではなく、兄弟姉妹が親に贔屓(ひいき)されている時、ものすごく落ち込む。又は、そのような時、親や兄弟姉妹に怒りを感じる
- 配偶者・パートナーよりも親を優先している。又は、優先にしたい
- 自分の子どものことよりも親のことを優先にしている。又は、優先にしたい
- 生まれ変わってもまた、お父さん、お母さんの子どもになりたいと思う
- 私は親を守るために生まれてきたのだと思う
【親子毒親との共依存度診断の結果】
「親の状態」の中で1つでも当てはまる方で、「自分の状態」が1つでも当てはまる方は、
親と共依存の関係にある可能性があります。
丸の数が多いとその可能性も上がります。
毒親と親子共依存状態で生きていくと人生がめちゃくちゃに
毒親と親子共依存でいる事のデメリットって、たくさんありますよね?
かなりありますね。
親子共依存でいるということは、愛情の搾取をされているとも言えます。
親に搾取されるって、異常なことなんです。
子どもは小さければ小さいほど、親は絶対的な存在です。
生き物として「親は完璧で素晴らしい存在。だからこそ、私はそのもと生きていける」・・・と、安心したいので、理不尽なことで親に怒られたとしても、それは自分のせいだ、と思い込むのです。
「自分は悪い子だ」と思う方がマシなのです。
ですが、どこかで(親の不完全さに)気づいて、自分で「これではだめだ。共依存状態から脱出するぞ」と、行動しない限り、(大人になろうが結婚しようが)都合のいい子どもでいさされることになります。搾取され続けます。
そうなると一生が台無しです。
なんのための人生かわからなくなります。
仕事も友人関係も夢も、集中できません。
まず、自分の基準で大事な局面で選択決定ができないのですから。
精神的にアンバランスになりがちですし、そもそも自分の人生なのに、親に介入されっぱなしなんておかしいですよね。
毒親なお母さんのこと腹立つから反抗したいけれど
どこかで甘えたい、愛されたい気持ちが出てきて
突き放せないんです。自分が嫌になるよ。
ちょっとDVカップルみたいなのよね。
それは言わないで!
当たってるだけに。
娘・息子側の努力によって親子共依存をやめることができます
親子共依存をやめるには、子どもの方から行動しなくてはなりません。
親は共依存の当事者ではありますが、子どもを依存させた張本人でもあります。
言い換えると、「このままでいてほしい」「このまま続く方が都合がいい」という立場。
なので、できるだけその状態をキープしたいと潜在意識レベルで思っています。
なので、子ども側が見極め、決心し、努力して離れる以外ないのです。
まずは、それからです。いい親子関係再構築はその後です。
子ども側が努力しなくちゃ親子共依存は終わらないんですね。
めんどくさいです~。
理不尽ですよね。
でも自分の人生を
このままにしたくないですよね。
はい。
まるで親が私の子供のように感じることもあるので、親子共依存をはやくやめたいです。なのでこちらから関係性を変えていこうと思います。
親子共依存の中で、親子逆転はかなりの確率で起こっています。
言葉だけででなく、親の言動や親の体調までもが
子ども側にコントロールを仕掛けてきているのです。
わかりにくいのに、タチが悪いのが親子共依存・・・なんですね
そうも言えますね。
でも、こちらから変えていくことが可能 とも言えます。
親子共依存を断ち切った後のあなたの素晴らしい世界は?
毒親との共依存を断ち切ったあなたを想像してみましょう。
毒親との親子共依存を断ち切ったあなたは、どんな状態でしょうか?
想像してみましょう!
そうですね・・・とにかく
自由、自由に生きていきたいなあ。
ということは・・・自分が自分の人生の選択&決定をして行けている。
はい! あと、自分のことを親は大事にしてくれなかったけど、自分が自分を愛せていて、大事にできていて、自信を持てている状態、かな。
親の顔色関係なく、彼氏や結婚相手だって選べるってことだし
子ども作る作らないも、夫婦二人で決められる!
お父さんやお母さんがどう思うか、なんていらない。
私の出産なんだもの。私の人生なんだもの。
自信をもって、自分のことを決めて進めている感じ!
いいですね。
親御さんとの境界線がハッキリしてきましたね。
自分が決めたことで、結果どうなっても、私が納得できると思うんです。
例えば転職にしても、留学でも引っ越しでも、
今現在は、、、親の意見を聞いて決めちゃってる。
で、結局うまくいかなくなった時いっつも親のせいにしてしまっています。
でも、そういう自分のことも結局嫌なんです。腑に落ちていない。
失敗したときに親のせいにする限り、自分で成長することはできませんね。
自分で決めたことで失敗するからこそ、成長につながるんです
自分で決めたなら失敗しても、清々しい気持ちになれますよ。
なるほど。それって、なんだか大人っぽいですよね。自立してる人っぽいですよね。
そうですね。
親子共依存から脱出できれば、そうやって自立できた大人になれますし、充実した気持ちになれます。
自立した大人。憧れます。
毒実家からも出て、生活したい思いもありますし‥‥
それって、人生楽しくなりそう!
心の境界線をちゃんともっていると、親が何かしかけてきても気持ちの上でもほおっておけますし、とっても自由です。
親になんでもかんでも相談しなくても、自分で選び、失敗すら、自分の人生の一部として気持ちよく歩いて行けますね。
自分を認める事にもつながり、この状態が続けば、自分を愛せて人生は楽しいことに気づけます。
毒親との親子共依存関係をやめたいあなたが今すぐとるべき行動3つ
ではあなたはどんな行動をすれば、毒親との親子共依存を断ち切ることができるのでしょうか?
やり方はたくさんありますがここでは3つだけご紹介します
母親と心を分離させ、自分から親への依存をやめる
母親とあなたは昔、一つでしたね。
でも、へその緒が切られ、授乳も終わり、別々の個体として分けられました。
母親に要求を泣いて伝えなくても、言葉を手に入れたあなた。
完全に別々の生命体となりました。
なので、心も、別々にしていていいのです。許されるのです。
自分だけの「想い」があっていいのです。
お母さんと「好み」が違っていいのです。
居場所が別々でもいいのです。
あなたとお母さんの人生が違っていいんです。
違うのが当たり前なんです。
強制されたり、自由を奪われたり、人権を侵害されたりしたら
怒っていいんです。逃げてもいいんです。
他の人に助けを求めてもいいんです。
それらはあなたが生まれてきただけで与えられる権利なのですから。
これからはあなた自身が、あなたを守ってあげて下さい。
自信をもって、誰にも強制されていない、本来のあなたでいることを楽しんでください。それが最強の分離ですから。
毒親には相談しない。結果だけ報告
相談するから、親がしゃしゃり出てくるのです。あなたの人生なのに。おかしいですよね。
なので、親とは会話が成り立たない。心の距離を置く方法←こちらでも詳しく書いていますので、見ていただきたいのですが、とにかく、相談の回数をぐっと減らします。ゼロでもOKです!
「結果だけ報告」で、あなたの精神が自立してる感を醸し出して行きましょう!
自分の価値観データを集める
毒親にやり込められないコミュニケーションを取るには、ベースとなるものが必要なのです。
それが、「自分のデータ」です。
迷っていること自体に、親が介入してくるので、それを阻止するための材料です。
それには、自分の好みや行きたい場所、結婚したい相手、住みたい場所、働きたい職種などゴールなどなど、「自分の価値観」をはっきりさせます。
ハッキリ決まっていなくても、方向性やざっくりとしたものでもとりあえずはOKです。
自分のことを自分で把握できていると、
自然と、親との会話中、自分の主張の弱々しさが無くなってくるんです。
声のトーンや表情、姿勢までもがしっかりとしてきます。
そもそも、人が人からの影響を受ける割合ですが、言葉の内容よりも、五感で感じる情報の方が勝るという結果が出ています。
(メラビアンの法則:話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの資格情報が55%の割合)。
ですが、自分の価値観データがないと、自分がどうしたいのか、考えているうちに隙が生じ、毒親がまた、そこに付け込んできます。
決めてしまうのです。あなたの人生なのに!
毒親からのバリアーを作るイメージが大切です。その材料として、日頃から、自分の好みや方針を把握していきましょう!
自分の気持ちにフォーカスする練習をしていきましょう!
そのためには「まだ言葉になっていない自分の感じ」さえ、大事にしていく必要があります。
難しければ、専門家の下で自分の想いを整理できる方法もあります。
私も、心の中に
「何か感じているけれどふわっとしていて言葉に出来ていないこと」
がたくさんあるのよね。
そこにあなたの大切な価値観の情報がありますよ!!
でも、言語化するのは慣れていないと難しいかも。
まずはあなたから、気持ちでの親への依存をやめるところからですよ。