第18話 鬱薬よりも元気になる神アイテム貰った話

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その頃、バイト先のプロラボ(プロカメラマン御用達の現像所)では、たまたま「たな卸し」がありました。

商品の在庫をみんなで時間かけてチェックするやつです。

社員のお一人が「ねえ、はぴゅかさん(←もちろんこうは呼ばれてないですが、私の名前と言う意味で)も、写真撮ってるんだよね!?」

「はい。でも、ちっともうまく撮れないんです。なので、嫌になって、押入れにまた入れちゃってて、、、、」と言い終わらないうちに

「はいこれ!はぴゅかさんの分のフィルムね!あげるね!」

と言いながら、

期限切れのフィルムをたっくさん、紙袋に入れてくれました。

※まだまだフィルムカメラが主流でした。デジカメがは性能も弱く、高かった頃です。(2000年代前半)

「ええ?こんなに!?いいんですか?」

「いいよいいよ、バイトにきてくれてるんだからね。ありがとうね!たくさん撮ってね!

あ、現像代はいらないからね!小声

「うれしいです!ありがとうございます!!!(涙)」

「期限ぎりぎりのと切れてるやつと、ずっと前に切れてるやつもあるけど、練習に使って!」

こんなの聞いてない。

期限切れでもなんでも、冷蔵庫で温度設定ばっちり保管されていたフィルム。

うわああああああ。。。

有頂天で自転車こいで帰りました。

胸がというか、体中が熱かったです。

私は写真を撮れる!撮っていいんだ!

うわ~~。

プロラボでのバイト。

ちょっと、写真に関わるだけでよかった。うれしかった。

十分だったのに、わがままな時間帯で働けて、フィルムまでもらえて・・・。

絶対撮れるようになりたい!
だけど、それにはあと、どうしたらいいの。。。

カメラ、どうにかして、使えるようになりたい。

でもでも、この頭じゃあ・・・。

でもああ、、、やっぱり、、、

・・・・私の状態はこうでした。

ウツで頭が真っ白になり、おかしくなってから、

カメラの取扱説明書なんて、とてもとても高度すぎて

ちっとも、頭にちっとも入らないのです。

だけど、フィルムがこーんなにある。

失敗少しくらいしてもいいよね。

「やってみよう。デザインはできない脳みそになってしまった。日常生活もいっぱいいっぱい、、、体力ナシナシ、、基本ダメダメ、、、お金の計算も四苦八苦、、バイト先でも もたもた・・・。。。

でも、こんなにも写真が撮りたい

ようし・・・。

その週末、私はふらりと入ったライブハウスでベースを弾く素敵な女性に声をかけていました。

「モデルになってもらえませんか?」

・・・

この時の私、

まさに鬱の薬よりも何倍も利く神アイテムをもらいました。

それは期限切れなどのフィルム(数十本はありました)でしたが、

わたしにとっては

フィルム=生きる理由 

だったのです。

写真を撮っていくという生きる理由をもらったのでした。

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