第16話 ザ・バイト1日目

鬱克服ストーリー(実話)

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鬱だけど、いてもたってもいられなくて勢いで

夕方からのプロラボ(プロカメラマン御用達の現像所)のバイトにもぐりこめた(受かった)

私。

 

「昼間はグラフィックデザインをしているので夕方からしかこれません。」

とごまかしていました。鬱である事も内緒にしていました。

というか、行ける所まで行こう、と思っていました。

 

 

初日は、受付フロントしている社員さんのサポートです。

 

 

 

制服に着替え、店に。

 

店内はものすごく活気がありました。

 

お客様はほぼプロのカメラマンの方やアシスタントの方々で

撮影が終わったばかりのテンションでフィルムを現像するために来店します。(デジカメはまだそんなに普及していなかった時代)

フィルムといっても一度に30本~100本あたりまえに、です。

 

なので撮影現場のピリピリ感そのまんまで来店してくる方もたくさんでした。

 

こちらも気が抜けません。

 

久しぶりの外の世界での労働で、刺激がたくさんでした。

 

「あ、よく読んでた雑誌!この人があの読者モデルコーナー撮ってるの!?」

 

「ひゃっ、有名カメラマンの○○さんだ!!」

 

から始まって

 

 

世の中は、こんなにキビキビぐるぐる動いていたんだ~。

私が動けないで苦しくて泣いている間もずっとずっとずっと

 

 

 

うーん。わたしはいったいどれくらいの時間を無駄にしてしまったのだろう。

 

その間も世の中のカメラマンたちは撮って撮って撮り続け、いいものを作って、って繰り返されてたんだな~。

 

ん?この店で働いている社員さんたちも、ちゃんと何年もお仕事しててすごいな~。

 

・・・・なあんて考えているとバイトの先輩の女性のかたが来て

 

 

「アルバイトの矢田(仮名)です。主婦です。昼間は子どもたちに図工を教えています。」と挨拶してくれました。

 

矢田さんは美大を卒業してて結婚してて仕事を掛け持ちまでしてて、

 

 

なんだか自分と比べてしまいます。そして落ち込んでしまいます。

 

 

久しぶりの労働でした。鬱になって始めてのバイトでした。

4時間が長くもあり、あっという間でも有り

ものすごく疲れていました。

 

いろんな人のことがうらやましくてうらやましくて

しかたなかったです。

 

お給料をもらっている社員さんも

バイトの矢田さんも。

そして、失敗できない仕事をしているカメラマンの方、アシスタントの方。

大変そうだけど、生き生きしてる。誰も彼もが胸張って生きてるように見える。

 

 

私以外・・・。

 

 

「世の中 私の出来ないことをできる人がたくさんいるよな~。私はたった4時間でも、もういっぱいいっぱいでくったくた」

 

焦りのようななんとも悔しい気持ちで・・

 

うらやましくてうらやましくて

 

自分が・・・・ダメ・・・すぎて

 

「はあ~~~続くのかな。このバイト・・」

 

体力にも気持ちにも自信がなくて、深く深くため息をついているのでした。

 

バイト1日目 は刺激的で、落ち込んで、でも 複雑ながらも

 

「進むしかないのか・・・」

 

と思えた一日でした。

 

>>>第17話 鬱でも働き続けるために を読む

 

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