第6話 ウツと「友達」その1

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どれくらいの期間、こうして過ごしていたかわからないほどでした。

起きているのか寝ているのか生きているのかそうでないのか、わからない状態。

体が液体みたいに感じられたり、重いかたまりの様だったり、浮いているのか沈んでいるのか・・・。

鈍く暗く重く、とにかく

 

毎日がサイアクでした

 

 

こうなる前、

鬱になる直前まで、仕事のほかは、私は彼氏のバンドを「裏方スタッフ」として手伝っていたんです。

 

でも、鬱になってからはどこにもいけず、気になっていました。

 

 

 

それでも、雪が解けるように、少しずつ少しずつ動けるようにはなっていきました。。

 

彼氏のバンドは 原宿ルイード、池袋ライブインロサ、渋谷ラママ など都内のライブハウス中心にライブをしていたので、スタッフとして私は、ライブの日はそこに行って他のスタッフと合流したり、普段からファンクラブ新聞、ステッカー、ライブ告知チラシなどもデザイン~印刷の手配までしていました。

 

でもウツと診断されてからはスタッフ業を休んでいました。

 

・・・・

 

その日は気分がよく、ライブハウスに行くことにしました。電車に乗るのもすっごく久しぶりでした。

 

「お財布持った、鍵持った。ええとあとは・・・・」持ち物を用意するのがこれまた大変なんです。

(この頃は出かける準備にもすごく時間がかかっていました。鬱の方はこの傾向が強いと言われています)

 

そして「電車ちゃんと乗れますように。乗り換える駅間違えませんように。」と、急いで地下鉄に乗り込みました。

 

目的地のライブハウスに着くと髪の長い女性が目に付きました。すぐにファンの方のMさんだとわかりました。

いつも端っこの前の方の立ち見のテーブルを取っています。

 

なぜかそのとき、話しかけられたんですね。今まではそんなことなかったのに

 

もともと東京に来てから、友達はいなかったのですが、(一緒に上京した親戚みたいな子は東京になじめず帰ってしまったし)

派遣を経験後、バイトで入ったデザイン事務所では楽しい方たちが多く、結構お互いのことを話したり、笑いがあったり、と、比較的仲良くできていたと思います。
同じ年頃の若い人たちが多く、波長が合ったのと、デザインなどが好きという、好みが似ていたからかも?とも思います。私自身、デザインの腕がぐんぐん上がって行ってる時期でもありましたし、前向きにすごせていたせいもあるのかも。

 

でも、フリーのグラフィックデザイナーになってからは、その方たちになかなか会えず、孤独にすごしていました。

 

それも「急に」孤独になってしまったわけです。

 

バンドマンの彼も家にあまりいないですし。

 

話を戻しますが、その日Mさんとは帰りに飲みに行くことになり、お互いのことを話しました。

なんと、Mさんも結構長い間ウツで、その道の先輩だということもわかりました。

 

 

「朝起きて、でも最悪の精神状態で、もうダメだとおもって、寝てしまうことがあるよ。もう、罪悪感はんぱないんだよ~」って言うと

 

「あるある!!!“寝逃げ”っていうのよ!」

 

「頭が働かないときは・・・」

 

「あるある!! ていうか・・・・

 

 

“だめだめ”で普通だから!!!!

 

 

「だめだめで・・普通!!!!???」

 

「そう、だめだめで普通!基本、だめだめ!!」

 

「ほおおおお~~~~~!!!」

 

妙に納得してる私がいました。笑

 

何この安心感!それに、音楽に詳しいし、普通の人ととてもじゃないけど話せないこともなんでも、言える。色々理解しあえる。

 

 

ウツ友が出来た瞬間でした。

 

私は、私は少し笑顔でした。

 

 

 

>>>第7話 友達と○○に挑戦した鬱時代

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