第4話 感受性の暴走

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ある日、ふと窓から外を見ると桜が全開に咲いていました。

やっと咲いた。でもちょっとした風で舞って、どこかへ行ってしまう桜。

私にはどうすることも出来ない桜。

涙が次から次へとあふれて止まりません。

でも、涙の理由は桜でしょうか?

この頃から、とにかく毎日毎日私は泣き続けていました

「停止」していたものが、一気に動き出していました

頭ん中は膜が張ったように真っ白なのに、からだも重くてだるくて動かないのに、

心は、感受性だけは大暴走していた。

毎日何も出来なかったのに、音楽を聴きたくなったりするようになっていました。

そして、また泣くのです。

今から思えば、自分の感情を確かめるために曲を聴かずにいられなかったのかもしれません。

自分の気持を代弁してくれる言葉や音楽を見つけたかったのかもしれません。

消えてしまいたいと、思っても何も思いつかず、何も出来ず、

どうしていいかわからずに子どものように泣いた日々。

このときは何を意味するのかなんて考えてもみませんでした。

自分には何もない、持っていないことだけを感じて毎日過ごしていました。

でもちゃんと理由があったんです。それはかなり後からわかったことでした。

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